SALON de NADIA
「研ぎ澄まされたピュアな音色を奏でているようなNADIAの美しさに惹かれています」
ピアニスト、コンポーサー&アレンジャー
1995年アメリカの名門ジャズレーベルのGRPより日本人初の世界デビューを飾り、以来毎年アルバムをリリース。
世界的に活躍され、多くのファンをお持ちのトップ・ジャズ・ピアニスト、木住野佳子さんにNADIAの魅力を語っていただきました。
NADIAとの出会いのきっかけを、まずはお話くださいますか?
NADIAを知ったのは、友人のおすすめがあったからです。初めてお店で拝見した時、その美しさにすっかり心奪われました。
実は、叔母がジュエリー好きで、私もいくつか譲り受けたのですが、昔のデザインということもあってフォーマル感が高く、自分のスタイルに合わないなと着けるのをためらっておりました。そんなジュエリー全体のイメージが変わったことを覚えています。
どんな場面でジュエリー使いを楽しんでいらっしゃいますか?
演奏の際には楽器を傷つけないよう、ロングネックレスや、ブレスレット、リングなどは着けないことにしています。ですから、着けるアイテムはもっぱらイヤリングやネックレスになります。両方つけるとクラシック感が高くなるので、演奏する曲の雰囲気によってどちらかにすることが多いですね。
また、リサイタルなどで海外問わず移動が多いのですが、その際にはフォーマルからカジュアルまで、例えばデニムスタイルにも合わせられる応用力のあるジュエリーが欲しくなるのですが、その点でもNADIAのジュエリーは合わせやすく、助かっています。
これまで世界中の様々な会場で演奏をご経験されてきたかと思います。中でも思い出深いコンサートをお話くださいますか?
3年前にミラノで行われた”ピアノ シティ”のイベントは、楽しかったですね。約300箇所の様々な場所でピアノコンサートが催されるのですが、その場所というのが公園から、バスの中から、お城まで、本当にユニークな場所にピアノを置いて演奏するのです。本番前日に、急遽ピンチヒッターで向かった会場は、なんとプールサイド。しかもピアノはスタンウェイのグランドピアノ。雨が降ったらどうするのかしら、と大らかなラテン気質に驚いたのを覚えています。
そして次の日は、”パラッツォ リッタ”というお城で演奏させていただきました。壮麗なお城の中、大きなシャンデリアの輝くボールルームで、多くのお客様に囲まれての演奏はとても素敵な経験でした。しかもこれらのコンサートを、市民はすべて無料で楽しめるのです。ヨーロッパの音楽文化に対する懐の深さを感じた3日間でもありました。
海外にもファンが多くいらっしゃると伺っております。
その方たちとのエピソードもお聞かせください。
嬉しかったのは、十数年前に私がオフィシャルアーティストをやっている、ウィーンのピアノ、ベーゼンドルファーのショールームに行った時、たまたまドイツ人のカップルにお会いしたのですが、「日本人でYoshikoというとても好きなミュージシャンがいるんだ」と私のCDを見せて話かけてくれたのです。驚きと同時に、とても嬉しかったですね。CD制作は時間も手間もかかりますが、作ってよかったと思いました。
今年はCDデビュー25周年とのこと。第一線で活躍続けているお忙しい日々だと思いますが、日頃心がけていらっしゃることはございますか?
ピアニスト、というと一見優雅そうに見えますが、実は身体が資本の仕事で、アスリート並の体力が必要です。ですから、筋肉を鍛えるためにも、水泳は欠かさず通っています。また、食事にも気をつけていて、毎朝のスムージーは、もう20年以上続いています。お野菜もオーガニックなものをいただいていますが、やはり自然のままのものというのは偉大ですよね。
木住野さんにとって、理想の女性像などございますか。
また、そういう人にはどんなNADIAが相応しいでしょうか。
今年はコロナの影響で、人とのつながりが遮断された時間が多かったですよね。その時間の中で思ったことは、もっと自分に正直に生きていきたいということでした。生活の面でもクリエイティブな面でもいびつな無理をしないで、素のままの自分をもっと大切にしようと。
NADIAの哲学に通じるものがあると思うのですが、何か無理をして作ったものは、不協和音を感じるものです。そうでなく、自然なままの自分の感性や直感を大切にしていくと、人間性もクリエイションも研ぎ澄まされていくのではないかと。そういった生き方をさらりとできる人になりたいなと思いますね。
その境地に至ったら、NADIAのダイヤモンドのピュアな輝きがもっと似合ってくるのではないかしらと期待しています。
今後の活動のご予定などお話ください。
年末から、小中和哉さんなど、第一線の監督さんが集まり4部作の映画を作ります。そのための音楽を作曲することになっていて、楽しみにしています。
それから、今はこんな情勢ですが、落ち着いたら海外のコンサートを増やしていきたいですね。今年は本当にいろいろなことが中断を余儀なくされた年ですが、かえって作曲をして、ライブをやって、という自分の軸のようなものはさらに固まった気がします。ひたすらに綺麗な音を追求したい、ずっと、そういうまっすぐな気持ちで、周囲に感謝しつつ取り組んでいきたいと思っています。
2013年発売の”ふるさと”、”Hope”、2018年発売の”Nuage”(ヌアージュ)は、いつまでも聞いていられるような、優美で端正な音楽が詰まっている珠玉のCDたち。
様々なクリエイターの方たちに多くのインスピレーションを与えているそう。
お気に入りのジュエリーが揃ったら、オーダーしてみたいと思っているのが、MORABITOとのコラボレーションで生まれた、ハイエンドなジュエリーボックス。MORABITOならではの上質なレザー使い、端正なデザインのこのボックスがあれば、ますますジュエリーをつけるのが楽しくなりそうです。
木住野佳子(きしの よしこ)
Yoshiko Kishino/pianist,composer&arranger
<Plofile>
1995年、アメリカの名門レーベルGRPより日本人初のインターナショナル・アーチストとして世界デビューを飾り、以後、現在まで20枚のアルバムをリリース。
年間40~50日の演奏活動は日本以外にも、ニューヨーク、イタリア、フランス、スウェーデンで行う他CM,映画音楽など多彩な活動を展開、人気、実力ともトップ・アーティストとしての地位を築く。過去にスイングジャーナル誌のゴールドディスクを4度受賞している。
http://www.kishino.net./
写真=杉山節夫